異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 感想

本感想

全体感想

ゲームストーリーが体感できるようになったらどのような感じになるのだろう?を表した作品だと感じました。

展開は王道そのものでしたが、イベントが起こる際の主人公の心理シーンがリアルに近くなっていると思います。

敵と対立するときや、失敗したら命を失うかもしれないときの恐怖や緊張感はゲームのものではありません。

表紙や挿絵では肌色が強いもので、全体的に色気がおされていますが、この要素は別にいらないのかなと思いました。

この要素があるせいで、人に勧めにくいです。露骨なのはちょっと・・・

巻別感想

1巻

環境の確認や自分の脳力の確認といった、物語の始まりといった感じでした。

魔王シミュレーションはあまり他の作品では見かけない気がします。

「魔王」の定義が尊大で偉そうというのは、ドラクエから来てるんですかね?

ところどころに入るお色気描写は、私はいらないと感じました。

最初から強い敵と戦っていましたが、ディアブロが転移していなかったらこの世界はどうなっていたのか気になってしまいます。

2巻

VSエルフ、領主の巻。

お色気を押し出していく作品かと思いましたが、人が簡単に亡くなるというところに驚きました。

転生モノではなく、ゲームをもとにした異世界ものだと気付かされました。

考えてみると、ストーリーにFF14っぽさがあります。

3巻

VS原作ラスボスの巻。

最初のパッチが終了したという印象を受けました。

無難にあらわれて、無難に倒されたといった感じです。

とはいえ、魔王呼び出しは普通の小説な感じではなく、グロめな感じでした。

4巻

ここから協会編。

聖なるものが悪に染まるのは実に王道展開だなと思いました。

かつて最強だったものとの対立は熱い展開です。

作中でも触れられていましたが、やはりゲームっぽいなと思います。

5巻

自分の作ったダンジョンを探索する回です。

装備を集めるサブイベント感があります。

こういった物語は装備は壊れないイメージがありますが、普通に何気ないところで壊れたり無くしたりするのが新鮮でした。

6巻

VS協会。

本拠点に入っていきます。

サブキャラに焦点が当たるのはとても良いです。

7巻

エルフ編。

エルフの宿命や過去の出来事、代々封印されてきたものなど一気に展開が進んだ印象があります。

このへんの設定は少し重いです。

8巻

レベルアップイベントの回です。

ジョブクエスト感が出てます(作中でもそうだとされてました)

いちいち登場キャラをセクシー路線で押すのに飽きてきた頃です。

9巻

VS大魔王

第二部終了といった感じが出てます。

全勢力を持って対応している様子があって面白かったです。

NPCが活躍するのは良いですね。

有効なアイテムがこちらの回復アイテムというのもRPGっぽくてよかったです。

マジックポット感がありました。

10巻

期間限定イベントの回。

あってもなくてもいいかなとは思いました。

11巻

新章への突入

国に逆らうようになります。

FF14にもそんな展開があったような気がします。

人種差別がテーマなところが深いなぁと思いました。

現実世界では理解できる言葉を話しているのもかかわらず差別されるので、言葉が理解できなければなおさら差別されるよなと思いました。

12巻

VS帝国

人が亡くなったりと戦争らしくなりました。

セクシー路線を押しますが、悲惨なところもちゃんと書くんだなと思いました。

13巻

VS帝国

12巻の敵は前座となっていました。

戦いが大規模になっていき、大規模レイドといった感じです。

ゲームっぽいですが、目の前で人の生死が飛び交うのはたまったものじゃないなと思います。

ゲームはゲームなのが一番です。

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