2019年は検証の年でした。
脆弱性診断士になったり、グループを始めたり、ブログを頑張ってみたり。
ここ最近で一番成長することができ、楽しかった年でした。
一番良かったのは、自分が楽しいと思える生活がわかったことです。
仕事はインフラ(社内SEやテクニカルサポート)や開発をやってきました。
どちらもある程度想像できる仕事内容です。
インフラで、夜に設定作業をしたり、問い合わせ対応をするのはとてもつまらなかったです。
開発でお客さんの要望通りに決められた言語とフレームワークでアプリを作るのはとてもつまらなかったです。
要望されたことを、要望された範囲でやることが自分には合いませんでした。
読みやすいコードとか、スムーズな運用構築とか、ある程度予想できてわかりやすく喜ばれるようなことはすごくつまらなかったです。
普通の枠組みが合わないんだなと気付きました。
周りの人が楽しめるようなことでも、自分は楽しめなかったです。
やりたくもない仕事を我慢してやって、プライベートを充実させる気持ちがわかりませんでした。
結果をうまく取り繕って出世や昇給だけを狙う気持ちがわかりませんでした。
普通のIT業界はつまらない。
なら、あまり話題にでないセキュリティ業界に行ってみよう。
少し触れたら面白かったし。
そういう気持ちで脆弱性診断士になったら、ありがたいことにとても楽しかったです。
脆弱性診断士は、もちろん最低スキルのラインはありますが、上限ラインは無いです。
脆弱性を見つけて、立証できたら正義。
これが面白いです。
重要な脆弱性は社内ポリシーとか関係ないのが良いです。
誰がどう言おうと、まずいものはまずい。
普通のIT業界がつまらなくて、脆弱性診断士は面白かった。
自分は、スキルを高めて検証したいだけの人間でした。
金とか立場とか常識はどうでもいい。
それらは困らないだけあればいい。
それよりも、自分を満足させるだけの知識と場が欲しい。
そんな、幸せを感じるのが面倒くさい人間だとわかりました。
これは、2019年以前の約20年間ではわからないことでした。
何が楽しくて、何がつまらないのかわかりませんでした。
そこを確定させることができたので、この2019年は自分にとってとてもいい年でした。
2020年は、基礎力の向上とコミュニティへの貢献に取り組んでいきたいと思います。
2019年を楽しくすごすことができたのは、カンファレンスを開催してくださった方々、Twitterでいろいろ教えてくださった方々、グループに参加してくださった方々のおかげです。
この方々がいなかったら、自分は楽しくすごすことができませんでした。
なので、自分もセキュリティ業界やセキュリティコミュニティへ貢献していきたいと思います。
技術や経験については、一朝一夕に身につくもんじゃないので、ゆっくりやっていきます。
具体的には、初心者帯にいる脆弱性診断士やバグハンターのサポートをやっていきたいと思っています。
この方たちがどれくらいいるのか、本当にサポートを求めているのかはわかりません。
少なくとも、半年前の自分はこういうものは欲しかったので、とりあえずやってみます。
2019年のグループの運用では、身の丈に合わないことをやって失敗したことが数多くありましたので、その反省を生かして取り組んでいきます。
来年もよろしくおねがいします。