本のタイトルも印象的でしたが、内容も印象的でした。
仕事のストレスは全世界共通
仕事のストレスは全世界共通でした。
アメリカとかヨーロッパ各国とかはプライベートも大切にするイメージがあったので、全世界で仕事によるストレスがあることが衝撃的でした。
いくつかの企業が行ってきたブラックな職場の例があったのですが、日本も企業も例に出ていました。
「日本は遅れてるから・・・」と卑屈になるのではなく、全世界共通の課題だという認識を持ったほうが良さそうです。
現状を言い訳に使うのは良くなさそうですね。
立場を失うのが大きなストレス源
この本を読んでいると、ストレスの多く立場を失うことであるような気がしました。
「クビになるのが怖い」や「降格するのが怖い」などが例として書かれていましたが、どちらも立場を失うことのようでした。
会社からの仕事を失い、お金が入ってこなくなることが怖いのだと感じました。
これは私は大いに共感できてしまいました。
頑張って得た評価を失うのが怖くて、苦手な残業を無理してやってしまったことがあります。
この本では「うつ病の末に自殺」などの症状が出ていましたが、そこまで心身に症状が出る前に食い止めることが出来ました。
万全な状態はいつでも準備できるわけではない
過度な業務要求のストレスが高いとされていました。
これは私の感想ですが、上司にとって日常の仕事が100%の力を発揮することでこなせる状況に起きると考えています。
日常の仕事が70~80%の力でこなせるのであれば、業務要求は高くはならないはずです。
そもそも毎日が同じコンディションではないし、気分も上下します。
さらに、ストレスで能力が下がるという研究も出ています。
よっぽどではない限り、100%の力は出ないと考えて良いでしょう。
日常行う業務は60~70%程度の力でこなせるようにしておいたほうが、バッファも取れてよさそうだと思いました。
印象的な言葉
日本語には、働きすぎで死ぬことを表す言葉まで存在する。
「過労死」だ。
ブラック職場があなたを殺す
あまりに印象的だったので引用しました。
過労死は日本だけじゃなくて世界共通になっていることが記載されてました。
基本的な働く時間の限界
週に働く時間は48時間が上限とのことでした。
それ以降はアウトプットが下がっていくそうです。
48時間というと、1日9.5時間くらいになりますね。
ギリギリを攻めても仕方ないので、やはり一般的な1日8時間を目安にしたほうが安定しそうです。
また、週に48時間以内に収まっていればそれで良いかというとそうでもないです。
いくつかストレスになる条件があったのですが、「仕事の裁量権が少ないとストレスが増える」というのが印象的でした。
仕事の裁量権が少ないことによるストレスは喫煙より体に悪いらしいです。
感覚としては「自分の力ではどうにもならないと感じること」だそうです。
この基準はとてもわかりやすく、私も感じたことがあります。
- 謎の指示が上司から来たから仕方なくやっている
- 謎の指示が客から来たから仕方なくやっている
- 上司の謎の思いつきで意味もわからなく作業をしている
- 明らかに効率が悪く、改善方法も一般的に用意されているのに使えない
思いつくのはこのあたりです。
強制的にタバコ吸わされているのと同じなので、嫌なら逃げたほうが良いと思いました。
対策として何が出来るか?
この本を読んでいて、生活を会社に依存することがいけないのだと感じました。
なので、収入口を複数用意しておくのが良いと思いました。
私としてはいきなり収入口を複数用意するのは難しいので、現状の仕事のスキルアップを続けようと思っています。
業界として希少な人材になることで、ストレスがかかりそうな状況を回避しようと考えています。
副収入もほしいですが、現在はテスト中です。
時間がかかるので、今のうちから試しておくのが大切そうです。
終わりに
「ブラック職場があなたを殺す」の感想でした。
名前が印象的でしたが、内容も印象的でした。
2~3年働いたなら誰しもが居酒屋で愚痴っているようなことが大きなストレスにつながることがあるのだと知りました。
また、仕事が好きで頑張っている人でも精神を壊してしまう可能性があるのだと知りました。
この本を若いうちに読めてよかったなと思います。
ビジネス本で久しぶり?初めて?身にしみた本でした。
コメント