短くて読みやすかった。
王道中の王道みたいな作品をようやく読んだといった感じだ。
この本を読む前は、なんかカフェでオシャレに読むための本という印象だった。
何よりもカフェが似合う、そんな感じ。
読んだ後は、どこに似合うかなんてそう思う人が決めれば良い。そんな気分にさせられた。
とても良い本だった。
私の解釈としては、「周りの価値観に引っ張られず自分の大切なものを大事にする」ことだと思った。
言葉にすると薄っぺらくなるな・・・。
作中で王子様がいろんな「大人」に対して質問を投げかけていた。
そのシーンはファンタジーでありながら現実的だった。
出てくる「大人」は、それだけ見れば普通に感じられた。
しかし、質問と王子様の返答を読むと、いかにシンプルな考え方を無くしていたかと気付かされた・・・。
様々な実用書などから「楽しく生きるには」という方法を探してきた。
私が特に参考にした「限りある時間の過ごし方」や「YOUR TIME」もそうだ。
この本には、そういった本たちが濃縮されているように感じた。
高校生の時ぐらいにこの本を読めていたら、価値観は変わって楽に過ごせていたのだろうか・・・。
色々考えたり振り返ってしまい、夜道を散歩しながら軽く泣いてしまった。
だいぶ心が楽になった、良い作品だった。
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