頑張ったら限界を超えた
頑張っていたら体調を崩しました。
1回だけの話ではなく、頑張っていると体調を崩すことが多かったと感じています。
中学生時代は、部活を無理に頑張りすぎて胃炎になりました。
部活は剣道部なのですが、どう取り組んでいたら胃炎になるのでしょうか。
社会人になってからは、熱を出すようになりました。
残業しなくてはいけないレベルの作業が詰まっている時、上司から圧力がかかっている時、会社から見放されている状況を打破しなければいけない時。
ひどい時は心にダメージを負い、回復に時間がかかるときもありました。
なんだかんだあってまとまった時間ができ、いろいろ考えました。
ランダムで体調を崩す生活は正しいのかと。
この生活は当たり前なのかと。
ブラック職場についての本を読んだこともあり、体調を崩すきっかけとなっていそうな「頑張る」ということについて考えてみることにしました。
頑張るとはどんな状態なんだろうか
頑張るとは、どんな状態を指しているのでしょうか。
私には頑張っている状態というのがよくわかりません。
学生時代に先生達から「もっと頑張れ!」と言われたときも、社会人になってから上司に「もっと頑張れ!」と言われたときも私は頑張っているつもりでした。
頑張るとはどういう意味なんでしょうか。
googleで調べてみました。
1.忍耐して、努力しとおす。気張る。
「よく―・って見事に仕上げたものだ」2.ゆずらず強く主張し通す。
Oxford Languages and Google
「―・って言い返す」
https://languages.oup.com/google-dictionary-ja/
つまり、自分が使わず他人から言われた時は「もっと我慢しろ」という意味なんでしょうか?
「努力」という言葉が使われていますが、努力によってカバーできる範囲も分野によって決まっているという資料を見ました。
We found that deliberate practice explained 26% of the variance in performance for games, 21% for music, 18% for sports, 4% for education, and less than 1% for professions.
Deliberate Practice and Performance in Music, Games, Sports, Education, and Professions: A Meta-Analysis
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/0956797614535810
(元の論文を探すのに苦労しました)
日本語でまとめると以下のようになります。
専門職が1%未満なのは驚きでした。
- ゲーム 26%
- 音楽 21%
- スポーツ 18%
- 教育 4%
- 専門職 1%未満
ゲーム・音楽・スポーツをやっていて「もっと頑張れ!」と言われたら、何が足りなかったのだろうと考慮する余地はあると考えます。
私は1%未満とされる専門職なので、「もっと頑張れ!」と言われたらそもそも自分にあっていないかやり方そのものを疑う必要があったのだなと思わされました。
「頑張る」とは、努力が有効である限りそれを継続することだと自分の中で結論づけました。
頑張らないためには
何をしたらいいのかを考えるようにしようと思います。
「何を達成したいのか?」「そのためには何が必要か?」「現状はどんな状態か?」を考えて具体的な行動案を出す必要がありそうです。
この考えは「良い戦略、悪い戦略」という本を参考にしてみました。
この本では、戦略として「やる気があれば実現できる!」というのを否定されていました。
具体性や方向性が全くわからないからです。
深いことは考えず、今やっていることが方向性として正しいのかも考えず、目の前のことを片付けることだけに集中していました。
アメリカに向かう目的を達成する際にクロールで海を渡ろうと頑張るがごとく、たいして進歩せず疲労するだけでした。
終わりに
「頑張る」を禁句にした話でした。
この記事を書くために「頑張る」や「努力」について調べたのですが、そもそも頑張ること自体が標準から外れてきているような感覚を覚えました。
ひろゆきさんの「1%の努力」や山口周さんの「ニュータイプの時代」など、ただ頑張るってどうなのと書かれた本が出てきました。
論文自体も最近ではないですし、上記の本も1~2年前の本でした。
2021年になって突然出てきた革新的な考えってわけではありませんでした。
自己啓発本を読み漁っていた時は「1日中没頭できる人が成功できる!」みたいなものばっかりで、それに影響されていました。
行動が追いついていなかったのでTHE・意識高い系になっていました。
自己啓発本の著者のように1日中同じことやっていられるほど天才ではないので、可能な限り短時間で済むように工夫し、余った時間で楽しんでいきていきたいなぁと思いました。
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